イタタタ・・・
腰が痛くて動くのがおっくうなの
こんな悩みはありませんか?
実は65歳以上の方たちが感じている有訴症状のナンバーワンが、この「腰痛」なのです。
さて、この辛い腰痛。
実は整形外科疾患以外に、内科的な病気が潜んでいることもあるので注意が必要です。
今回は、この辛い腰痛の原因と治療法、そして、日常生活上の注意点についてをお伝えします。
・原因は多彩であるが、その原因がわかるものは実際の半数にも満たない
・病院に行くときは、いつから、どんな時に、どこがどのように痛いのかを正確に伝える必要がある
・病院では、身体所見のほか、神経学的所見や画像、各種検査結果をもとに診断をつける
原因がわからないっていわれると心配になるわ
と、思われた方も多いのではないでしょうか
一番多いのは、骨粗鬆症や変形性腰椎症などの老化によるものです。しかし、老化の他にも、ストレスや鬱などによる精神的なもの、細菌感染によるもの、そして膵臓や子宮、泌尿器などの内臓疾患によるものなどがあるようです。
治療には大きく分けて、保存療法と手術療法があります。
診断に基づいて治療を進めていきますが、先に述べたように、腰痛のほとんどは原因の特定できない慢性のものが多いため、基本的には保存療法が行われることが多いです。
・湿布剤や消炎鎮痛薬、筋弛緩薬などの薬物療法
・温熱や電磁波治療、電気刺激治療などの物理療法
・硬膜外に麻酔薬やステロイドを注射するブロック療法
・筋肉や関節の動きをよくするストレッチや腹筋強化運動などの運動療法
・著しく日常生活に支障をきたし、各種の保存療法でも効果が見られない場合は手術療法の適応となる
いろいろな治療法があるので、主治医の先生とよく話し合って、自分に合う治療法を選択することが大事ですね。
原因と治療法についてはわかったけど、自分でも何かできることはないの?
最後に、自分でもできる腰痛を和らげる方法と日常生活上の注意点についてお伝えします
◇まず腰痛が強いときは、安静が必要です。無理をしないで横になって休みましょう
◇同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。できるだけ背筋をまっすぐ伸ばして正しい姿勢を保つようにしてください
◇体重管理も大切です。食事量と内容に注意し、適度な運動で適正体重を維持するようにしましょう
◇コルセットや杖、買い物先ではカートを利用するなどで、腰への負担を減らすように意識しましょう
◇寝ている状態から起き上がる際は、まず身体を横にして膝を曲げ、片方の肘に体重をかけてゆっくりと起きるようにしてください
かかりつけ医の先生による指導のもと、日常生活ではこれらを意識するようにしてみてください。
みなさんの腰痛が少しでも軽くなりますように願っています。